2021年Google広告の主要アップデートまとめ

新型コロナウィルス感染症のパンデミックが落ち着きを見せ、Googleの広告売上は他広告プラットフォーム同様に2020年と比較して急回復したものの、AppleのATTフレームワーク、Privacy Sandboxの計画軌道修正など、2020年に引き続きプライバシー保護強化のトレンドや独占禁止法観点でのプレッシャーを多分に受けた2021年だったのではないでしょうか。


このような状況下で、Googleは広告事業の柱である検索とYouTube関連のアップデートや、広告主の1st Partyデータ利用促進を着実に進めると同時に、膨大なデータと機械学習により培ってきた自動化テクノロジーを前面に打ち出してきた印象を受けます。


そこで本記事では、2021年のGoogle広告の主要アップデートを以下4カテゴリーに分類した上でピックアップしました。Unyoo.jpで取り上げたアップデートはもちろんのこと、それ以外についても触れていますので、2021年の復習ならびに2022年の予測も兼ねて、ぜひご一読ください。

目次

・検索
・YouTube
・ショッピング
・その他


検索



2月、Googleはフレーズ一致と絞り込み部分一致の拡張性を改善し、絞り込み部分一致を段階的に廃止することを発表しました。日本語への適用は7月に開始となり、絞り込み部分一致キーワードの新規作成はできなくなっています。


※参考リンク:

Googleは2021年2月5日(金)、フレーズ一致と絞り込み部分一致の拡張性を改善し、絞り込み部分一致を段階的に廃止することを発表しました。日本語への適用時期は、2021...



同じく2月、検索広告の見出しをクリックした際にリードフォームを表示できるアップデートが発表されました。従来は、テキスト広告下部に表示されているリードフォーム表示オプションをクリックすることでリードフォームが展開する仕様のみでしたが、本アップデートにより広告見出しのクリックでリードフォームが展開される機能が追加されました。


※参考リンク:
Googleは2021年2月10日(水)、検索広告の見出しをクリックした際にリードフォームを表示できるようにアップデートしたことを発表しました。 以下で詳細を説明しま...



さらに、Googleはレスポンシブ検索広告のデフォルト化を2月に発表しました。


※参考リンク:
Googleは2021年2月18日(木)、2つのアップデートを発表しました。1つ目は、レスポンシブ検索広告のデフォルト化です。2つ目は、アトリビューション レポートの対象範囲...



5月には、キーワードの挿入、カウントダウン、地域の挿入機能に加え、広告カスタマイザの利用が可能になった旨がGoogle Marketing Livestream 2021で発表されました。9月には、2022年6月30日以降の拡張テキスト広告の新規作成が不可になることが発表されましたが、広告カスタマイザ適用が拡張テキスト広告からレスポンシブ検索広告への置き換えの最終準備だったといえるかもしれません。


※参考リンク:
2021年5月27日に開催された「Google Marketing Livestream 2021」において、レスポンシブ検索広告においても「広告カスタマイザ」が利用可能になった旨が発表されました...

Googleは、2022年6月30日(木)以降、レスポンシブ検索広告が標準の検索キャンペーンにおいて作成または編集できる唯一の広告タイプになることを、2021年8月31日(火)...



5月、Googleは2020年にベータ版として公開された画像表示オプションのフルローンチを発表しました。YouTubeの検索結果を含む検索広告に画像を付与することができる機能で、Googleによれば、モバイルで画像表示オプションを使用するとクリック率が平均10%パーセント上昇するとのことです。12月には、モバイルに加えてデスクトップデバイスへの配信開始や動的画像表示オプションの全言語対応が発表されました。


※参考リンク:
2021 年 5 月 27 日今日、消費者は商品やサービスをオンラインで閲覧する際、より視覚的なエクスペリエンスを期待しています。実際、Google が調査を

2021 年 12 月 7 日Google は今年の初め、より視覚に訴える検索広告の作成に役立つ画像表示オプションが全世界で利用可能になったことを発表いたし



9月、Googleは検索語句レポートの改善を発表しました。一年前にあたる2020年9月に「多くのユーザーが検索した語句のみが検索語句レポートに表示」されるアップデートを実施しましたが、その後、多くの広告主からレポートに表示するデータの増加を求めるフィードバックが寄せられたとのことで、これを受けて、検索キャンペーンと動的検索広告キャンペーンの検索語句レポートにプライバシー基準を満たす検索語句をより多く表示するかたちにアップデートされています。


※参考リンク:
Googleは2020年9月から、多くのユーザーが検索した語句のみを検索語句レポートに表示するよう変更を加えるとアナウンスしました。本記事では、検索語句レポートのアップ...

2021 年 9 月プライバシー保護に対するユーザーの要求の水準は、かつてないほど高まっています。実際、「online privacy(オンライン プライバシー)」






YouTube



4月、GoogleはGoogle 広告の動画キャンペーンにテスト機能を追加すると発表しました。検索キャンペーンやディスプレイキャンペーンにおいて提供されていた「テストと下書き」のうち「テスト」機能が利用可能になるアップデートです。


※参考リンク:

2021年4月6日、GoogleはGoogle 広告の動画キャンペーンにテスト機能を追加すると発表しました。今後数週間のうちに、YouTubeでどの動画広告がより効果的かを判断するた...



6月、関連動画表示オプションがフルローンチされました。YouTubeモバイルアプリの動画広告の下に2~5個の関連動画のリストを表示できる機能で、モバイルユーザーのエンゲージメント促進が期待できます。キャンペーンの目標やサブタイプによって使用可否が変わってきますので注意が必要です。


※参考リンク:
2021 年 6 月 10 日Google 広告をご利用のすべての広告主様に、関連動画表示オプションをご利用いただけるようになりました。関連動画表示オプショ

YouTube での動画広告の再生時に、その下に関連動画のリストを表示できます。これらの関連動画によって、メインの動画広告のメッセージに広がりを



同じく6月、GoogleはTrueViewアクションキャンペーンを動画アクションキャンペーンに自動的に移行させると発表しました。2022年初頭より、TrueViewアクションキャンペーンは、自動的に動画アクションキャンペーンにアップグレードされます。


※参考リンク:
2021年6月11日、GoogleはTrueView アクション キャンペーン(以下TrueView アクション)を動画アクション キャンペーン(以下VAC)に自動的に移行させると発表しました...



8月、GoogleがYouTube 広告とディスプレイ広告において、ラストクリック以外のアトリビューションモデル(データドリブンを含む)も適用できるようになったことを発表しました。


※参考リンク:
2021年8月9日、GoogleがYouTube 広告とディスプレイ広告において、ラストクリック以外のアトリビューションモデル(データドリブンを含む)も適用できるようになったこ...




ショッピング



2月、Googleは価格表示の正確性を欠いた広告主のGoogle Merchant Centerアカウント停止措置を発表しました。フィードとランディングページの価格の不一致に加え、チェックアウト(購入手続き)時の価格がランディングページ(商品詳細ページ)の価格よりも高くなっている場合、28日間の警告期間を経てアカウント停止措置を取るというものです。


※参考リンク:

Googleは価格表示の正確性を欠いた広告主のGoogle Merchant Centerアカウント停止措置を発表しました。Google Marchant Centerにアップロードされている商品データと、...



11月、Googleは商品フィードに対応する動画キャンペーンタイプの拡充を発表しました。目標が「商品やブランドの比較検討」「ブランド認知度とリーチ」の動画キャンペーンにおいても、商品フィードにリンクすることで動画キャンペーンをショッピング画面として活用できます。


※参考リンク:
2021 年 11 月 12 日Google の調査によると、YouTube 視聴者の 70% が、ブランドの商品やサービスを購入したきっかけに YouTube 動画を挙



同じく11月、検索キャンペーンおよびショッピングキャンペーンで利用できる「店舗販売重視のスマート自動入札」がローンチされました。従来の「来店重視のスマート自動入札」から、さらに一歩進んで、来店購入に対して入札単価を自動最適化できる機能です。


※参考リンク:
2021 年 11 月 4 日買い物客が Google で検索するのは、オンラインで購入する商品だけではありません。必要な商品を近くで購入できる場所を検索するた




その他



1月、GoogleはGmail 広告キャンペーンを廃止し、ファインド広告キャンペーンにその機能を統合すると発表しました。7月1日より、Gmail広告キャンペーンは「読み取り専用」になり、新しいキャンペーンの作成も、既存のキャンペーンに変更を加えることもできなくなりました。


※参考リンク:

GoogleはGmail 広告キャンペーンを廃止し、ファインド広告キャンペーンにその機能を統合すると発表しました。本アップデートの適用は2021年7月1日を予定しているとのこ...



1月、GoogleはiOS14以降のポリシーアップデートに対する準備について発表しました。推定コンバージョンの適用範囲拡大や、SKANコンバージョンレポートの提供など、AppleのATTフレームワーク適用後の限られたデータ環境の中でも精度の高い効果計測を実施するための苦肉の策といえるでしょう。


※参考リンク:
2021年1月27日(米国時間)、GoogleはiOS14以降のポリシーアップデートに対する準備について発表しました。AppleがiOS14以降に適用するAppTrackingTransparencyフレーム...



4月、Googleは最適化案を自動的に適用する機能を追加したと発表しました。本機能にオプトインしたGoogle 広告アカウントでは、運用者が最適化案を自らチェックせずともGoogleが推奨する設定が自動的に適用されるようになりました。


※参考リンク:
2021年4月14日、Googleは最適化案を自動的に適用する機能を追加したと発表しました。本機能にオプトインしたGoogle 広告アカウントでは、運用者が最適化案を自らチェッ...



5月、Google Marketing Livestream 2021にて、Cookieが利用できない場合でもコンバージョンを計測する新しい方法として、拡張コンバージョンを紹介しました。広告主が自社のウェブサイトで取得した1st Partyの顧客データ(メールアドレスなど)を、SHA256(業界基準のセキュアな一方向ハッシュ関数)を用いてハッシュ化しGoogleに送信。その後、ユーザーがログインしていたGoogleアカウントとハッシュ化した顧客データを照合して、クリックや視聴などの広告イベントとコンバージョンが関連付けられます。


※参考リンク:
Googleは2021年5月28日(金)に開催されたGoogle Marketing Livestream 2021(以下、GML2021)にて、Cookieが利用できない場合でもコンバージョンを計測する新しい方法...



8月、検索キャンペーン、ショッピングキャンペーンおよびディスプレイキャンペーンを適用対象とするコンバージョン値のルールが発表されました。一定のルールに基づきコンバージョンの価値を調整できる機能で「デバイス」「地域」「オーディエンス(自社所有のオーディエンス リストと Google のオーディエンス リストを使用可能)」の三つの条件に基づいて値を調整できます。


※参考リンク:
Googleは2021年8月19日(木)にコンバージョン値のルール機能が、今後数週間にわたって検索、ショッピング、ディスプレイ全体のレポートまたはスマート自動入札で使用で...



9月、Googleはデフォルトのアトリビューションモデルとして、データドリブンアトリビューション(以下DDA)を採用する計画を発表しました。DDAを利用するためのデータ要件の撤廃や、対象にアプリ内コンバージョンとオフラインコンバージョンを追加することで、2022年の初頭には、Google広告アカウントで全てのコンバージョンアクションにDDAを適用することが可能になるとのことです。


※参考リンク:
Data-driven attribution supports more conversion types with no minimum threshold and will be the default for all new Google Ads conversions.



11月、GoogleはPerformance Max(P-MAX)キャンペーンをフルローンチしました。P-MAXは、一つのキャンペーンからYouTube、ディスプレイ、検索、Discover、Gmail、マップといった全てのGoogle広告の広告枠にアクセスでき、Googleの自動化テクノロジーをフル活用することで指定したコンバージョン目標を最大化する新しいキャンペーンタイプです。


※参考リンク:
Performance Max campaigns are rolling out to all advertisers worldwide to help you drive more conversions across all Google Ads inventory.

Performance Max campaigns: General concepts video ご希望の言語の字幕を表示するには





11月、Googleは、ポリシーを遵守している全ての広告主がカスタマーマッチの一部の機能を利用できるアップデートを発表しました。これまでは、ポリシー遵守に加えてGoogle 広告の90日以上の利用実績と、利用金額が通算5万米ドルを超えているアカウントに限定されていましたが、本アップデートにより、ターゲティングと個別の入札単価調整以外のカスタマーマッチ機能がポリシーを遵守しているアカウントに開放されました。


※参考リンク:
2021 年 11 月 15 日企業のマーケティング活動がプライバシー重視に舵を切る中、自社データ戦略の策定



以上、2021年のGoogle広告の主要アップデートまとめでした。2022年も、あらゆるビジネスを支援するアップデートは続くでしょうし、Unyoo.jpとしても引き続き読者の皆さまにアップデート情報をタイムリーに発信していくことで、直接的あるいは間接的にビジネスを支援していきたいと考えております!

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