Facebook、最高額の売上を記録も成長率は鈍化 ─2018年Q3の決算報告から

史上最高となる売上高を記録も

2018年第三四半期(7−9月:以下「Q3」)の決算報告によれば、今期の売上高は137.3億ドル、1株あたりの利益は1.76ドルで、アナリスト予想の1株あたりの利益1.47ドルは上回ったものの、売上高は予想の137.8億ドルを下回りました。


Facebook, Inc. (Nasdaq: FB) today reported financial results for the quarter ended September 30, 2018. "Our community and business continue to grow quic...



売上高は前年同期比 +33% で史上最高額ではあるものの、2017年の +49%、2016年の +59% に比べると伸びは鈍化していると言えます。

(Facebook は「Q3は約1.6億万ドルの外国為替による逆風があった」とコメントしています)


Image: Facebook Q3 2018 Results




ヨーロッパのMAUが減少、北米も微増に留まる

グローバルでの月間アクティブユーザー数(Monthly Active Users:以下「MAU」)は +1.79%、3700万人増の22.7億人に増加したものの、過去最低の増加率となった第一四半期の +1.54% をわずかに上回る成長となり、市場予想の22.9億人には達しませんでした。


Image: Facebook Q3 2018 Results



特筆すべきはやはりビジネス上重要な指標となる欧米のユーザー数で、前四半期でゼロ成長となった北米は100万人増で回復しましたが、ヨーロッパは今四半期でも100万人を失っています。


広告の売上高はこの2つの地域で72%を占めており、このユーザー数の推移が売上高や株価にどのような影響をもたらすのかが注目されます。


Image: Facebook Q3 2018 Results




DAUは北米も伸長せず、ヨーロッパは引き続き減少へ

グローバルでの1日あたりのアクティブユーザー数(Dayly Active Users:以下「DAU」)は前期比で2400万人増加し、14.9億人としています。プライバシー問題が発覚したQ1からは +1.36% となりましたが、市場予想の15.1億人には届きませんでした。


Image: Facebook Q3 2018 Results



MAUでは回復の兆しを見せた北米地域がDAUではゼロ成長となり、ヨーロッパはMAU同様に減少傾向にあります。重要なマーケットである欧米地域で暗雲が漂っているのが気になるところです。


騒動の最中だったQ1の時点ではDAU、MAUともに逆風をはねのけ増加していましたが、じわじわと影響が出てきていると言えるでしょう。

参考:

Q1はアナリストの予測を上回る売上高だがケンブリッジアナリティカ問題に端を発したプライバシー問題など何かと話題ののぼる機会が大きかったFacebookですが、今月中に...




“Facebookファミリー” としては26億人超まで拡大

ここまででご紹介してきたユーザー数はあくまで Facebook 単体のアクティブユーザー数であまり前向きなトピックではありませんでしたが、Instagram や WhatsApp などの製品群を合わせるとアクティブユーザー数は増加傾向です。


下図は各コミュニティにおける最新のMAUで、合計すると26億人超が Facebook 社のいずれかのサービスにログインしている計算になりますが、これはQ2の25億人を上回っています。





事実として Facebook を利用しなくなったユーザーが一部出てきていますが、他のサービスが使われることで Facebook ファミリーのユーザーであることに変わりはありません。


Facebook のみでも依然成長を続けているアジア太平洋地域は、すぐに欧米地域の代替となるような巨大マーケットとは言えないものの、売上はもちろんですがARPU(ユーザー1人当たりの売上:Average Revenue per User)もじりじりと伸び続けていますので、引き続きアジア攻略が売上増のカギになると思われます。


Image: Facebook Q3 2018 Results



Q4は例年ブラックフライデーやサイバーマンデーといった年末商戦が含まれますので、今年も年間最高の売上となる四半期になることが予想されます。


当然機能面でもホリデーシーズンに向けて新製品/新機能を発表することも多くありましたが、今年に関してはセキュリティ関連の対応に迫られていますので、どのようにQ4を迎えてどのような結果となるのか、引き続き注目したいと思います!

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