【連載】第3回「独自のディメンション・指標の作成してみよう:前編」(Google データスタジオ講座)

GoogleDataStudio

第2回ではGoogle データスタジオのレポート作成方法について説明しましたが、第3回では独自のディメンション・指標の作成方法について説明します。


【連載】第2回 Google データスタジオ講座 Google データスタジオでレポートを作成しよう
第1回ではGoogle データスタジオの設定方法を説明しましたが、第2回ではレポートの作成方法について説明します。レポート作成画面の機能まずはじめにレポート作成画面の...


Google データスタジオでは「演算子」や「関数」を使用して独自の計算式を作成し、値を抽出、または変換することができます。また、ディメンション・指標の表示形式を設定する「タイプ」や、データの集計タイプを設定する「集計方法」があります。これらの要素を組み合わせて独自のディメンション・指標を作成できます。


演算子

下記の演算子を使用して独自の計算式を作成できます。計算順序を指定するには括弧を使用します。

※式には指標またはディメンションを指定できますが、両方を指定することはできません。

  • 加算: +
  • 減算: –
  • 除算: /
  • 乗算: *


  • コンバージョン単価 * コンバージョン率
  • (合計コンバージョン値 / コンバージョン) * 0.8


関数

Google データスタジオでは以下6種類の関数タイプが用意されています。


  • 集計関数
  • 複数行にまたがるデータの計算を行います。このタイプの関数には SUM()、AVG()、MIN()などがあります。

  • 算術関数
  • データを使って高度な計算を行います。このタイプの関数には LOG()、POWER()、ROUND() などがあります。

  • 日付関数
  • 時間のデータを操作、変換できます。このタイプの関数には TODATE()、DATE_DIFF()、YEAR() などがあります。

  • 地域関数
  • 特定の地域コードに合わせて、国名や地域名を表示します。このタイプの関数には TOCITY()、TOCOUNTRY()、TOREGION() などがあります。

  • テキスト関数
  • 文字列データを操作できます。このタイプの関数には CONCAT()、REGEXP_MATCH()、SUBSTR() などがあります。

  • CASE文
  • 指定したブール式に基づいて分岐ロジックを実行することができます。イメージとしてEXCELのIF関数のようなものです。


関数では、実行する処理の対象を指定する引数を入力します。引数にはフィールド名か式が使用できます。式では数値、文字列を使用することができ、文字列の場合は一重か二重の引用符で囲む必要があります。使用できる関数とそれに必要な引数については以下のページに詳しく記載されているのでご確認ください。


タイプ

タイプとはExcelでいうデータの表示形式です。ディメンション・指標にはデータの戻り値に合わせて「数値」や「テキスト」などの「タイプ」を設定する必要があります。独自のディメンション・指標を作成する際にはデータの戻り値を考えて適切な「タイプ」を選択しましょう。適切でない「タイプ」を選択すると意図しない値が表示されたり、グラフが表示されずにエラーメッセージが出る場合があります。


「タイプ」には、以下の7種類が用意されています。うち4種類(※のついているもの)は子項目としてさらに複数の表示形式があり、「日付と時刻」であれば(日付 時:YYYYMMDDHH、月日:MMDD…etc)などの形式を詳細に選択できます。


  • 数値※
  • 戻り値が数値、%などの場合に選択します。

  • テキスト
  • 戻り値が文字列の場合に選択します。

  • 日付と時刻※
  • 戻り値が日付または時刻の場合に選択します。様々な日付形式(日付 時:YYYYMMDDHH、月日:MMDD…etc)が用意されています。

  • ブール値
  • 戻り値がブール値(真偽値)の場合に選択します。例えば、真偽値を返すREGEXP_MATCH関数を使用した場合は「ブール値」に選択します。

  • 地域※
  • 戻り値が地域名や地域コードの場合に選択します。例えば、国名や地域名を返す地域関数を使用した場合に選択します。

  • 通貨※
  • 戻り値が通貨の場合に選択します。この「タイプ」には様々な国の通貨記号(ドルや円)が用意されており、任意の通貨記号を選択することができます。

  • URL
  • データ内にクリック可能なリンクを表示できます。


集計方法

Google データスタジオでは指標に以下の「集計方法」を指定できます。


  • なし
  • 平均値
  • 件数
  • 個別件数
  • 最大値
  • 最小値
  • 合計


上記以外にも「自動」という集計タイプがありますが、これは基になるデータセット側で指標の計算が行われているため、Google データスタジオ側では変更できません。


以下のデータソースでは集計方法が「自動」に設定されています。


  • Google アナリティクス
  • Google AdWords
  • アトリビューション 360
  • DoubleClick Campaign Manager(DCM)
  • Search Console
  • YouTube


また、AVG()やSUM()などの集計関数を使用している場合も集計方法が「自動」に設定されるため、変更できません。


ディメンション・指標の作成方法

それでは実際にディメンション・指標を作成してみましょう。今回は1コンバージョンあたりの売上(税込み)を表示する指標を作成します。


①:まず初めにプロパティパネルの下にある「新しいフィールドを作成」を押下します。


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②:表示された画面の「項目名」に作成する指標の名前を記載します。そして、「数式」に「1コンバージョンあたりの売上(税込み)」を表示する計算式を入力して「保存」ボタンを押下します。


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③:つぎに、作成した「指標:CVPV」の「タイプ」を変更しましょう。デフォルトでは「数式」が設定されていますが、これを日本円の表示形式に変更します。


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④:最後に、説明欄に作成した指標の役割を入力して「完了」ボタンを押下すれば完成です。



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まとめ

これらは非常に便利な機能ですが、Google AdWordsで表示されるすべてのディメンション・指標を利用できるわけではない点に注意する必要があります。2018年4月時点では、「推定入札単価(ページ最上位)」や「推定入札単価(ページ上部)」などはGoogle データスタジオで利用できません。他にも利用できないディメンション・指標があるので、作成する前にご自身で確認していただくことをお勧めします。


第4回は「CASE文」にフォーカスした内容に触れていく予定なので、是非次回も読んで頂ければ幸いです!


【連載】第4回「独自のディメンション・指標の作成してみよう:後編」(Google データスタジオ講座)
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