Facebookのニュースフィードアルゴリズムに新しいランキングシグナルが追加 ─2016年8月版

2016年6月29日に友達の投稿が優先表示されるようニュースフィードのアルゴリズムがアップデートされましたが(詳しくは こちら)、今回はニュースフィードへの表示/非表示や表示位置を決定する要素に、新しく「情報の有益性」が追加されます。


リンク:News Feed FYI: Showing You More Personally Informative Stories

アップデートの背景

ニュースフィードのアルゴリズムを発表する際は必ず背景の説明から入るのが通例ですが、今回はいつもより長文で説明されていましたのでご紹介したいと思います。

“One of our News Feed values is that the stories in your feed should be informative. What makes someone feel informed about the world is personal. Something that one person finds informative may be different from what another person finds informative. This could be a news article on a current event, a story about your favorite celebrity, a piece of local news, a review of an upcoming movie, a recipe or anything that informs you.”


(我々は、Facebook のニュースフィードの持つ価値として、フィード内の情報がユーザーにとって有益である、ということが1つ挙げられると思っています。どのような情報が有益かは当然ユーザーによって異なり、パーソナルなものです。情報の内容はニュース記事や好きな有名人の話、ローカルニュース、公開日の近い映画、料理のレシピなど多岐に渡ります。)




“To better understand how we can show people the most informative stories to them, we talk to people and ask them how we can improve what they see when they check Facebook. This is our Feed Quality Program, which includes global crowd-sourced surveys of tens of thousands of people per day, as well as people who answer more detailed questions about what they like seeing in their feeds. We ask people through this Feed Quality Program to rate their experience. For stories that people rate highly, we then ask them why they enjoyed seeing those particular stories. One of the most common reasons people give us is that the story made them feel informed about the world around them.”


(そこで、我々はユーザーに最も有益な情報を提供するための方法を理解するために、何を、いつ Facebook で見られると良いかを Feed Quality Program で調査しました。このプログラムでは、一日あたり何万人ものユーザーを対象に(グローバルのクラウドソースの調査を含む)、フィードに表示された投稿の中で、気に入った特定の投稿をなぜ良いと思ったのかより詳しく尋ね、彼らのニュースフィード体験を評価してもらいました。その結果、理由として広く共通していたのが「自分と近い世界の情報だと感じられたから」というものでした。)




アップデート内容

ユーザー毎に最も有益であると思われる投稿を予測するために新しいランキングシグナルが作成され、スコアの高い投稿はニュースフィードの上部に表示されます。


Feed Quality Program では、ユーザーに各投稿の内容を5段階で評価させ、1が「とても有益」、5が「まったく有益でない」としてフィードバックを募ったところ、一般的に自分と近い世界、身近な話題だと感じられる投稿に対してエンゲージメントする傾向が見られたようです。このフィードバックを得て、新しいランキングシグナルにはユーザーがその情報をどれだけ有益だと感じるかという予測値が加わります。


有益性というと堅い印象を受けますが、判断基準としては「アクション(いいね!、コメント、シェア)をどのような投稿に頻繁に起こしているのか」というポイントになるようで、イメージとしては「推定アクション率」というところでしょうか。予測値の算出方法には時間も要素として入っているようで、「有益な情報はユーザーによって異なるものであり、おそらく時間の経過とともに変化するだろうと考えています」とコメントしています。


2016年3月に Instagram のホームがタイムライン形式からニュースフィード形式に変更された際に Facebook のニュースフィードアルゴリズムのベースになっている EdgeRank(エッジランク) をご紹介しましたが、今回の発表を見るとスコアリングの方法が大きく変わったように思います。


発表の内容からは、アクションした友達・ページの投稿には等しくスコアを割り当てていた従来のアルゴリズムから、そのユーザーの行動から読み取れる傾向を把握し、投稿の文脈から身近に感じるか情報かどうかをスコア化して今後は表示させていく、という仕様になると思われます。2016年第二四半期でユーザー数が17億人を超え、ページも毎日増え続けていると考えられますので、限られたニュースフィードの枠にユーザー一人一人にとって価値のある投稿を表示させるには、投稿の内容まで掘り下げなければ質が担保できない、ということはある程度想像に難くありません。


発表の最後では、「今回のアップデートによってページに与える影響は僅かだと想定していますが、今後もオーディエンスに関連性のある有益な情報を投稿し続けなければいけません」と伝えています。この記事を執筆している2016年8月現在はオリンピック関連の投稿でニュースフィードが賑わっていることと思いますが、ページ投稿も時事的なトピックスなども織り交ぜながら、自社製品の宣伝だけでなくユーザーに価値のある情報を届けることがますます重要になってくるのではないかと思います。


参考リンク:

  • Instagramのホームがタイムライン形式からニュースフィード形式に変更
  • Facebookの月間アクティブユーザーが17億人を超え、売上も昨対比59%増 ─2016年Q2の決算報告から
  • 著者
    Tags

    Related posts

    *

    Top