AdWordsの「デバイスをまたいだコンバージョン」の計測がより正確かつ完全に

2016年7月19日(日本時間で7月20日)、Google は、AdWords の「デバイスをまたいだコンバージョン」の計測がより正確かつ完全になるアップデートを発表しています。

リンク:Inside AdWords: Automatically counting cross-device conversions for a more accurate and complete view of performance

本アップデートは2016年9月6日(日本時間で9月7日)にすべての広告主が利用可能になる予定とのことです。また、2016年8月16日(日本時間で8月17日)以降に新しく開設されたAdWordsアカウントでは本アップデートが最初から適用されるとのことです。

強化されたデバイスをまたいだコンバージョンの実力

Googleによれば、アップデートされたデバイスをまたいだコンバージョンを活用したことにより、世界中の異なる業種の広告主たちのコンバージョン数が平均で16%増加したことを明らかにしています。具体例として4社の事例が掲載されており、いずれの企業においても、モバイルがコンバージョンに大きく貢献していることをはっきりと確認出来たようです。

例えば、服飾メーカーのU.S POLO ASSNのeコマース部門のVPであるMatt Debnarは以下のように述べています。

デバイスをまたいだコンバージョンを分析することでモバイルに関して目から鱗が落ちるような発見があった。我々が当初想定していたよりも9%も多くのコンバージョンがモバイルの寄与により発生し、またモバイルによってROASも12%改善していたことが明らかになった。

現在U.S POLO ASSNは上記分析を受けて全体のマーケティング戦略をアップデートしており、モバイルに追加予算を投下する予定とのことです。

デバイスをまたいだコンバージョンがデフォルトでコンバージョン列に

これまでデバイスをまたいだコンバージョンをコンバージョン列に含めるためには、以下手順で事前に設定をする必要がありました。

1. AdWords にログイン
2. [運用ツール] タブをクリックし、[コンバージョン トラッキング] を選択
3. 左側のメニューで [設定] をクリック
4. [デバイスをまたいだコンバージョンを含む] をクリックし、設定をオンに変更
5. [保存] をクリックします。

CrossDeviveCV_Setting

デバイスをまたいだコンバージョン設定画面


アップデート後はこの設定が不要となり、デバイスをまたいだコンバージョンはコンバージョン列に自動的に含まれるかたちとなります。実際、管理画面上でもアップデート内容がすでに通知されていることが上記画像からも分かると思います。

マルチデバイスを踏まえたアトリビューションモデル・自動入札へ

今回の発表の中で、Googleはデバイスをまたいだコンバージョンを強化してきた経緯を次のように説明しています。

61%のインターネットユーザーならびに80%のオンライン上のミレニアル世代は、最初に使用していたデバイスとは別のデバイスでショッピングを継続、終了しています。3年前、マルチデバイスによるカスタマージャーニーをマーケッターが計測するために、デバイスをまたいだコンバージョンの機能提供を開始しました。昨年は、デバイスをまたいだコンバージョンをコンバージョン列に含め、自動入札やアトリビューションモデルに統合することにより機能を強化しました。

上記経緯を踏まえると、今回のアップデートにより、デバイスをまたいだコンバージョンをより実践レベルで自動入札機能やアトリビューションモデルに活用出来るようになったことをGoogleが表明したかたちになります。

2016年5月にアナウンスされたアトリビューションモデルを加味したコンバージョントラッキングの実装と本アップデートを組み合わせることで、マーケッターはカスタマージャーニーをより正確に計測し、そのデータを自動入札機能、アトリビューションモデルに活用しやすくなるでしょう。これを機会に、ラストクリック偏重の運用から自動入札機能やアトリビューションモデルを活用したデータドリブンな運用へのシフトを検討してみても良いのではないでしょうか!

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