Facebookがカンヌライオンズ2016でクリエイティブに関する4つのソリューションを発表

2016年6月時点でグローバルのユーザー数が16億人、Instagram でも月間アクティブユーザーが5億人を超えた(※) Facebook が、カンヌライオンズ2016で4つの新しいソリューションを発表しました。


リンク:カンヌライオンズ2016で最新ソリューションを発表


※ Instagram のユーザー数に関しては公式でアナウンスも出ており、デイリーアクティブユーザーも3億人を超えるプラットフォームになっています。

Instagram_User-infographic_201606

Instagram_User-community_201606

画像:Facebook Newsroom



今回発表されたソリューションは広告業界のモバイルシフト促進が目的のようで、次の4つが紹介されています。


1. インサイト取得の新しい方法
2. キャンバス広告のアップデート
3. スライドショー広告の機能拡張
4. Creative Hub の提供

それぞれの詳細に関しては以下をご参照下さい。



1. インサイト取得の新しい方法

Facebook はクリエイティブコミュニティと協力し、現在ベータ版のオーディエンスインサイトAPIから詳しいインサイトを取得する方法に取り組んでるそうです。ベータプログラムの一環として、モンデリーズ・インターナショナルやアンハイザー・ブッシュ・インベブなどのパートナー数社と協力し、Facebook IQ が集めた匿名人口統計データ、心理的属性、トピックデータ、レポートなどからインサイトを抽出し、実際にインサイトを利用した効果的なキャンペーンが生まれているとコメントしています。なお、オーディエンスインサイトAPIの正式リリースは、2017年初旬を予定しているとのことです。


筆者も「オーディエンスインサイト」を使って、既存顧客のメールアドレスや Facebook ピクセルの情報とユーザーデータを照合し、これまでアプローチしていなかったユーザーをターゲットに広告を配信することが多くあります。仮説ではなく、実際に顧客になっているユーザーの傾向を掴むことができますので、カスタムオーディエンスや類似オーディエンスで手詰まりになった場合など、意外な発見があるかもしれません(詳しくは こちら)。



2. キャンバス広告のアップデート

2015年のカンヌライオンズで発表されたキャンバス広告は、モバイル向けに最適化された広告のランディングページにあたる Facebook のプロダクトです。画像、動画、テキスト、リンク、カルーセル、製品セットなどを組み合わせて柔軟に内容をカスタマイズできるため、利用を開始した広告主は従来のランディングページを使用せずキャンバス中心になっていた印象がありますが、今回は門戸を広げるためか、より作成プロセスが容易になるようアップデートするようです。具体的には、「キャンバスのデザイン、作成、共有、インサイトの取得がより簡単になります」とのことです。


その他のアップデートを箇条書きでまとめると以下になります。


・関係者との共有を容易にし、審査プロセスを簡素化
・利用者のエンゲージメントを促す新しいフィードユニット追加
・すべての Facebook ページでオーガニック投稿としても利用可能
・コンポーネントあたりの停留時間、クリック数等の詳細データにアクセス、パフォーマンスをトラッキング可能



広告のランディングページとしてだけでなくオーガニックでも提供を開始し、トラッキングまで可能ということで、モバイルにおける Facebook の囲い込みが本格化したように思います。現在も Cookie ベースのトラッキングシステムはモバイルにおいて動作しないケースが散見されますので、導入ハードルが下がれば利用率は伸長するのではないでしょうか。



3. スライドショー広告の機能拡張

その名の通り、いわば静止画から作られる動画広告が「スライドショー広告」ですが、平均的な動画ファイルと比べファイルサイズが1/5程度で済むため、Wi-Fiが普及していない地域のユーザーなど、接続速度の遅い環境下のユーザーへのリーチに向いたフォーマットとされており、制作リソースがない広告主でも利用できるのが魅力です。




そのスライドショー広告も大幅な新機能追加が予定されており、こちらも箇条書きでまとめます。


・オーディオオーバーレイ
・テキストオーバーレイ
・「動画からスライドショー」作成ツール
・モバイル機器からの作成
・Facebook ページの写真ライブラリや Shutterstock のストック画像ライブラリとの統合



個人的には Shutterstock の画像からスライドショーが作れると、ストックされている画像は品質の高いものが多いので助かる広告主は多いのではないかと思います。



4. Creative Hub の提供

これまで提供されていない新しいソリューションのようで、Facebook のアナウンスを読むと「モバイルニュースフィード上でどういう見え方になるかをリアルタイムで確認しながら、過去の参考事例も参考にしつつクリエイティブを制作できる」というものになるようです。制作途中のクリエイティブのプレビューも関係者に共有できるそうなので、制作過程がよりシームレスに進むかもしれません。なお、リリース時期については現在テスト中のため、今後数ヶ月後に一般公開される予定とのことです。利用はまだ先ですが、事前登録はできるようになっていますので、ご興味がある方は こちら からお申し込み下さい。


カンヌライオンズで発表されたということもあり、かなりクリエイティブ寄りな発表内容でしたが、キャンバスの機能拡張などは2016年の F8 で発表された開発ロードマップ(※)で、「直近3年間はエコシステムを拡大する」と宣言した通りの内容だと感じます。自社プラットフォーム外でも存在感を増している Facebook、今後も要注目です。


※関連記事:Facebookの開発者カンファレンス「F8」の発表内容まとめ【2016年版】

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