Merkleのデジタルマーケティングレポートから読み解くPLA、モバイル、Facebookの重要性

2016年4月19日、アメリカのデジタルマーケティングエージェンシーMerkleが2016年Q1(第一四半期)のデジタルマーケティングレポートを発表しました。

リンク:Merkle Releases Its Q1 2016 Digital Marketing Report

本レポートは下記4つのセクションで構成されています。

・PAID SEARCH(検索連動型広告)
・ORGANIC SEARCH&SOCIAL(自然検索とSNS)
・COMPARISON SHOPPING ENGINE(商品検索・比較サイト)
・DISPLAY ADVERTISING(ディスプレイ広告)


本記事では各セクションのポイントを簡単にご紹介いたします。

PLA、モバイルがトラフィック増加に大きく貢献
(検索連動型広告)

Googleの検索連動型広告への広告費が前年同期比で25%増、2015年Q4比較でも21%増となったようです。スマートフォン向けの広告在庫を拡大し、検索パートナーから流入するPLA(商品リスト広告)向けのトラフィックを増加したことにより、広告費は2015年のQ3から回復しているとのこと。これにより、クリック数は前年同期比で33%増、CPCは6%減となっています。

DMR2016Q1_PaidSearch

image source:DIGITAL MARKETING REPORT Q1 2016


特にPLAについては、クリック数が前年同期比で71%増、広告費が前年同期比で41%増となっており、順調に拡大しているようです。モバイルからのトラフィック増加、検索パートナーサイトでの出稿ならびに右側の広告枠の廃止もPLAの成長に貢献しているようですが、特筆すべき点としてはモバイル(スマートフォン)からのクリック数で、前年同期比で162%という驚異的な成長をしているとのことです。本記事では全て紹介しきれませんが、このセクションはPLAに関するデータの分量がとても多く、MerkleもPLAにかなり注目していることがうかがえます。

DMR2016Q1_PaidSearch03
image source:DIGITAL MARKETING REPORT Q1 2016


また利用デバイスについて、検索連動型広告のクリック数の39%がスマートフォンによるものであることを明らかにしています。媒体別にみると、特にGoogleに関しては、検索連動型広告のクリックのうち43%がスマートフォンによるものであり、タブレットも合わせるとモバイルのクリック数は全体の57%を占めデスクトップを超えるものとなります。

DMR2016Q1_PaidSearch02

image source:DIGITAL MARKETING REPORT Q1 2016

FacebookからのアクセスがSNS全体の62%
(自然検索とSNS)

モバイル端末において、自然検索によるwebサイトへのアクセス数が前年同期比から6%減となったのに対し、検索連動型広告からのアクセスは前年同期比から5%増とほぼ逆の動きをしているようです。最初のセクションでも触れたGoogleのモバイル広告の在庫強化が検索連動型広告からのアクセスを後押ししていると分析しています。

DMR2016Q1_Organic and Social02

image source:DIGITAL MARKETING REPORT Q1 2016


また、ソーシャルメディアからのアクセスは平均して全体の3.1%を占めていて、その内の62%をFacebookが占めているようです。ツイッターは上位2位からだいぶ離されるかたちで2%のシェアとなっていますが、メディアなど特定の分野ではより強いシェアを持つと補足しています。

DMR2016Q1_Organic and Social

image source:DIGITAL MARKETING REPORT Q1 2016

Google PLAが圧倒的に優位(商品検索・比較サイト)

商品検索・比較サイトでは、Connexity+PriceGrabber、eBay Commerce Networkがそれぞれが展開した企業買収の効果によってこの市場で生き残った2つとなり、広告費の96%を占めています。ただ、広告主の売上で見るとGoogle PLAとにかなり差が出ているようです。これはPLAの膨大なトラフィックボリュームならびに高いコンバージョン率によるものだと分析しており、PLAが純然たる商品検索・比較サイトではないものの、データフィード型広告に大きなビジネスチャンスがあると言及しています。ただし、CPCに関しては商品検索・比較サイトがGoogleと比較して55%も安いとのことです。

DMR2016Q1_CSE

image source:DIGITAL MARKETING REPORT Q1 2016

Facebookのトラフィックが大幅に増加
(ディスプレイ広告)

Facebook広告のCPCが前年同期比で21%減となっているのに対して広告費は38%増となっており、広告のトラフィックボリュームが大幅に増加していることが分かります。広告費について、2015年Q4の前年同期比44%増と比較して増加率は若干弱まっているようですが、Facebookが順調に広告収益を伸ばしていることが分かります。

DMR2016Q1_Display

image source:DIGITAL MARKETING REPORT Q1 2016


CPCは上記の通り前年同期比で下がっているものの、GDNと比較するとその額は倍近く以上に上るようです。

DMR2016Q1_Display03
image source:DIGITAL MARKETING REPORT Q1 2016


コンバージョン率に関しては、2015年Q4はGDNがFacebookを上回っていたようですが、2016年Q1では順位が逆転し、FacebookがGDNを10%も上回っています。

DMR2016Q1_Display02

image source:DIGITAL MARKETING REPORT Q1 2016

PLA、モバイル、Facebookへの対応は必須

以上4つのセクションのポイントを簡単に紹介してきましたが、本記事内で紹介しきれなかった内容も含めて、PLA、モバイル、Facebookの3つに関連する内容が非常に多かったのが印象的でした。

PLAに関しては、これまでの課題であった広告在庫の問題もパートナー開発、モバイル向けの在庫強化により順調に解消され、配信ボリュームを大幅に伸ばしてきています。近い将来日本のEコマース市場においてもアメリカと同じ状況になることはもはや避けられないのではないでしょうか?

モバイルに関してはすでに多くの企業が意識しているとは思いますが、モバイルからの自然検索が減少する一方、検索連動型広告からのアクセスが増加しているというデータは抑えておくべきだと思います。先ほどのPLAの話にも繋がりますが、これはユーザーが欲しい商品をモバイルで検索して購入するプロセスを簡略化することの重要性を示唆していて、そのためにPLAも含めたかたちで検索連動型広告に対応する必要があると考えられます。

Facebookに関しては、業種によっては異なってくるかもしれませんが、全体で見たときにSNSの中で最も注力すべき媒体であることが分かります。コンバージョン率がGDNを上回ったことや検索連動型広告との親和性を加味すると、Facebookへの広告出稿は必須と考えてよいかもしれません。

参考:Facebook広告は検索連動型広告にポジティブな影響をもたらす ─2015年12月の調査結果より

本記事では紹介しきれたなかったデータも含めて、Merkleのデジタルマーケティングレポートは非常に示唆に富む内容となっておりますので、興味ある方はぜひレポートをダウンロードしてチェックしてみてください!(こちらのページのフォームに必要事項を入力すれば無料でダウンロード出来ます)

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